ポリエチレン管の特長
他管材との比較
管路を構築する管材は多岐にわたり、特長も異なります。
高密度ポリエチレン管と同じ目的で使用されることの多い管種と性能を比較しました。
比較管種
- 高耐圧ポリエチレン管
- 強化プラスチック複合管(FRPM)
- ヒューム管
- メタルコルゲート管
- 硬質ポリ塩化ビニル管
製品 | 高耐圧ポリエチレン管 (ダイポリンハウエル管) |
強化プラスチック複合管(FRPM) | ヒューム管 | メタルコルゲート管 | 硬質ポリ塩化ビニル管 |
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材質 | 高密度ポリエチレン製(PE) | ガラス繊維強化プラスチック製 | 遠心力鉄筋コンクリート製 | 鋼製 | 硬質塩化ビニル製 |
構造 | R形:30、60、90、120 F形:30、60、90、120 |
外圧1種 外圧2種 |
外圧管 :1種 外圧管 :2種 外圧管 :3種 |
円形Ⅰ型(フランジ型) 円形Ⅱ型(ラップ型) |
一般管(VP) 薄肉管(VU) |
耐衝撃性 |
◎ 靭性に優れている。PE製の為、低温でも靭性に優れます。 |
○ 多材料による複合構造なので、大きな衝撃で破損・複合菅の剥離の恐れがある |
○ | ○ | △ |
耐薬品性 |
◎ 管本体、継手部ともにPE素材で、酸・アルカリに強い |
○ PE管と比較すると、アルカリ・酸の耐性に劣る |
△ |
× 鋼製材料であるため、酸・アルカリ・塩の耐性、防錆効果に劣る |
○ |
耐磨耗性 | ◎ |
○ PE管と比較すると、耐摩耗性に劣る |
× コンクリート製なので耐摩耗性が大きい |
○ | ○ |
耐震性(可とう性) |
◎ 管本体、継手部に伸縮・可とう性を保有。ゴム製ガスケットによる、スリップオン接合により、屈曲性を有しており、地震動における地盤歪みに対して柔軟に追随する |
○ PE管と比較し、可とう性に劣るので地震動における地盤歪みで管本体に大きな応力が発生する |
△ 剛性管であるため、地震動における地盤歪みにより管体の破壊の恐れがある |
△ 継手部は、ボルトの締付けのため剛結合となり、地盤の歪みに対しては有効ではない |
○ |
耐久性(寿命) |
◎ 耐薬品性、耐摩耗性が高く、塩害、電蝕にも耐久性を有する |
△ | △ | △ | △ |
軽量性 |
◎ 製品重量が軽い |
○ |
× 相対的に製品重量が重い |
○ | ○ |
水理特性(粗度係数) | ◎ | ○ | ○ | ○ | ○ |
施工性 |
◎ 重量が軽く、運搬・施工の小規模化が図れる。 |
○ |
△ 重量が重いため、運搬・施工には大型建設機会を必要とする |
△ ボルトによるセクション組立てのため、作業時間を要する |
○ |
切断 |
◎ 現場でも容易に切断できる |
× 複合構造であり管体の切断に手間を要する |
× 鉄筋コンクリート製であり管体の切断に手間を要する |
× 鋼製でありセクションの切断に手間を要する |
◎ |
ポリエチレン管の強み
なんと言ってもポリエチレン管の強みは「軽量で耐圧強度が高い」ことにあります。優れた耐薬品性、耐摩耗性を有し、耐久性も高く様々な使用用途に対応できます。また近年心配される地震に対しても、安全性を誇ります。現在高まるニーズに答え、これからの未来を担う、おすすめの管材です。